渡辺健一@Lセミナー


個人的なメモです

「海洋の存在条件の検討」

*イントロ*

地球以外に生命体は存在するのか?
ハビタブル・プラネットは存在するのか?
 →水の存在

地球以外に海を持つ惑星は存在するのか?
#エンセラダスは地下に海?

観測:
 250個程度の系外惑星
 地球型惑星(?)や水蒸気大気を持つ惑星の発見
 #水蒸気大気はホットジュビターかな?
 # →Tinetti et al, Nature 448, 169, 2007

理論:
 従来より還元的な原始大気を持つ可能性 [Tian et al., 2005, Hashimoto et al., 2007]
  →生命の起源物質の合成が容易

*海洋の存在条件*

水の取り込み
 形成論の問題

惑星サイズ
 月サイズ以上で大気・海洋を重力的に長期間保持

温度圧力条件
 水の臨界点
 水分圧>飽和水蒸気圧
 気候システムが環境に大きく影響 ←ここをやる

その他
 固有磁場・プレートテクトニクス

惑星の気候システム
 日射量
 大気組成
 軌道要素
 熱輸送・気候フィードバック
  →非常に複雑な問題なので、単純化して解く必要がある

 →鉛直一次元モデルで考える
  #他の研究と比べて何がオリジナルか?GCMと比べての利点は?

[Abe, 1993] いつもの図
 海洋形成に必要な水の量と地表面温度
  →暴走温室状態に注目して考える

[Nakajima et al., 1992]
 1次元放射対流平衡モデルのまとめ
 灰色大気・非散乱・地表は常に飽和(水が無限にある)

*水が有限量の場合*

地表温度が大きくなると地表面に水がなくなり、Komabayashi-Ingersol limit を超える射出が可能になる

T>340K 付近で地表面から水がなくなる
その後は温度上昇に従い、以下の3つの大気構造を持つ
 下層で乾燥断熱~中層で湿潤断熱~高層で放射平衡
 下層で乾燥断熱~中下層で放射平衡~中層で湿潤断熱~高層で放射平衡
 下層で乾燥断熱~高層で放射平衡(← K-I limit を超えているとき)

問題点:
 問題1:平衡解の安定性、多重平衡解、ヒステリシスの議論ができない
  →時間発展を解けばよい
 問題2:吸収係数を一定にしているので人工解の可能性がある
  →非灰色で解けばよい

*本研究の目的*

どのような条件で海洋ができるのかを再検討し「海の形成マップ」を作成
 90年代以降まともな放射対流平衡計算はやられていない
 還元的な大気組成での計算もやられていない
 時間発展モデルに変更する

#問題点と研究方針のつながりがよくわからないが?

*現状*

現在時間発展モデルを作っているところ
 灰色近似
 相対湿度は100%(これはまじめにやると難しい)

 →結果:Nakajima et al. の拡張(水有限量)と一致してくれない

今後:
 時間発展モデルからニュートン法に変更(問題1はひとまずあきらめる)
 非灰色大気を計算(問題2に特化して研究)

#Nakajima et al. では灰色大気の特性を利用してアルゴリズムを組んでいる
#→灰色大気を解く場合にはそもそも Nakajima et al. の解(安定or不安定)が存在するかどうかがまず重要

#Nakajima et al. がトリッキーなことをしているので不安定解を拾っている可能性は高い?のかな?

#阿部さんやKastingの非灰色計算でも中程度の温度あたりの解が得られていない
#これは大変だね・・・

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