文庫版の解説を俵万智さんが書かれています。
そこから一文を引用させてもらいます。
「どんなふうに愛するかよりも、どんなふうに別れるかというところに、その人の性格というか本質が出るんだよね、と言った友人がいた。」
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本書の書評としては、この一文がその全てを物語っていると思います。
(江國さんといい、万智さんといい、言葉を大切にしている人の文庫解説はいつも見事ですね)
内容は、彼との最後のドライブの途中でこれまでのふたりの思い出を次々に思い出していく、という典型的な感涙型ラブストーリー。
映画にもなったみたいですが、まさにぴったりな物語ですね。
鷺沢さんの小説としてはやや物足りない感じがなくもないですが、「天国のなんちゃら」や「世界の中心でほにゃらら」のようなくだらない感涙モノを読むぐらいなら、こちらを読まれることを強くおすすめします。
きっと気持ちよく泣けますよ。
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