最近話題沸騰中の(本当か?)セカンドライフについて、最新の情報を盛り込んだ新書。
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セカンドライフを日本で広めるためのベンチャー企業である「メルティングドッツ」の社長による本なので、最初から最後までひたすらセカンドライフ礼賛な一冊です。
この新しい世界(Web3.0と呼ぶとか呼ばないとか)の魅力と可能性を感じるのにはちょうどよいでしょう。
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ちなみにセカンドライフとは、リンデンラボ( Linden Lab )社が運営するネット上の3Dバーチャル世界のことです。
参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/11/news059.html
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さて、実は僕もちょっと前にセカンドライフの住人になりました。
なので、本書で挙げられているこの世界の魅力はそれなりに実感として感じていますし、将来的にSNS以上のグローバルなコミュニケーションツールとして発展していく可能性も感じています。
が、しかし。
現状はまだまだ厳しい。
やったことがある人は分かると思いますが、セカンドライフの世界はとにかく重いのです。
要求するマシンスペックが高すぎるんですね。
アバターの動きは鈍いし、描画に時間がかかるし、たくさん人がいる場所に行くとサーバーが落ちることもしばしば。
人気スポットでは一歩進むのに10秒ぐらいかかってしまうこともあり、ストレスフルとかいう次元ではなく、もうほとんどまともに動くことすらできない状態です。
一方、人が少ないところを歩くと動きはスムーズになるのですが、企業の宣伝看板や意味不明なオブジェクトが無秩序に並べられているだけのゴーストタウン状態で、全然おもしろくありません。
いくら新しい世界の可能性を提示してくれても、セカンドライフそのものの現状がこれでは、ちょっとどうしようもありませんね。
本書を読んで期待に胸を膨らませた人が、実際にセカンドライフにログインして、全く使えない世界に愕然としている様子が目に浮かぶようです。
(僕も後付けとはいえ、それに近いものがありました)
将来への夢を抱くのにはよい本だと思いますが、あまりセカンドライフそのものへの過剰な期待を植えつけられないよう注意して読みたい本です。
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現実世界が楽し過ぎて、大忙し。
セカンドライフを楽しむほど時間に余裕がありませんが、
ちょっとだけ体験してみたいと思ていました。
重たいのね。まだまだなんだぁ・・・
>りんさん
コメントありがとうございます☆
確かに現実世界を満喫されまくってる感じですよね〜。
セカンドライフ的な世界も、もう少し洗練されれば新しい表現の場としておもしろいと思うのですが。。
もうちょい、なんですよねえ。