教育活動についても積極的に取り組み、学際性・実行力・国際性を持ち、分野横断的な複合科学を切り拓く、広い視野を持った次世代研究者の育成に力を尽くしたいと考えています。
博士論文指導
・石澤祐弥「Uranian satellite formation from a circumplanetary disk generated by a giant impact」(2020年度)
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修士論文指導
・池田遼「微惑星リングモデルによる地球型惑星形成」(2023年度)
・谷安要「惑星の形成過程における G 型星ハビタブルゾーン周辺への水の供給に対する Type-II 惑星移動の寄与」(2023年度)
・村嶋慶哉「Modification of SPH for the three-dimensional simulation of an icy moon with internal ocean」(2021年度)
・藤田菜穂「Orbital Evolution of Close-in Super-Earths via Photoevaporation」(2021年度)
・長谷川祐一「N体計算を用いた巨大天体衝突に伴う衛星系形成のパラメータスタディ」(2021年度)
・木原遥大「N-body simulations of Uranian satellites’ formation」(2021年度)
・角田伊織「N 体計算による準惑星ハウメアのリング形成過程の検証」(2019年度)
・山中陽裕「Orbital Evolution of a Circumbinary Planet within Dynamically Unstable Region」(2018年度)
・熊代慶「原始月円盤の拡散のタイムスケールの評価」(2018年度)
・石澤祐弥「In-situ formation of the Uranian satellites from debris disk formed by giant impact」(2017年度)
・河瀬哲弥「原始月円盤の熱進化」(2016年度)
・上田翔士「Development of Numerical Code based on the DISPH Method for Simulation of the Impacts of Small Planetary Bodies」(2013年度)
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卒業論文・卒業研究指導
・峰平政志「Population Synthesis でみる惑星形成と衛星形成」(2023年度)
・藤澤卓也「地球サイズ浮遊惑星の衛星保持率」(2023年度)
・若森大地「氷線周辺でのダストの pile-up に関する数値計算」(2022年度)
・前田悠陽「「暴走温室効果」とは何か」(2022年度)
・麻生良成「全球凍結惑星における内部海の存在可能性について」(2022年度)
・谷安要「近接連星系ハビタブルゾーンにおける力学的安定性」(2021年度)
・村嶋慶哉「SPH法を用いた衛星の内部海のシミュレーション」(2019年度)
・藤田菜穂「系外惑星(特に短周期 super-Earth)の大気散逸による軌道進化について」(2019年度)
・長谷川祐一「N体計算を用いた巨大天体衝突に伴う衛星系形成のパラメータスタディ」(2019年度)
・富永愛侑「三重連星の重力散乱による連星系形成と質量比の相関」(2018年度)
・角田伊織「N 体計算によるハウメアのリング形成過程の検証」(2017年度)
・山中陽裕「周連星惑星の軌道と連星の物理量の関係について」(2016年度)
・熊代慶「重力不安定モデル惑星周囲の衛星形成可能性」(2016年度)
・石川裕之「M 型星まわりの Habitability」(2015年度)
・河瀬哲弥「新手法(WPH)による月形成のシミュレーション」(2014年度)
・村山俊「N 体シミュレーションを用いた連惑星の形成」(2014年度)
・芝池諭人「冥王代における後期重爆撃による大陸の破壊と溶融」(2013年度)
・佐藤貴央「系外巨大ガス惑星周りのハビタブルムーンの形成とその安定性」(2012年度)
・上田翔士「内部海を持つ地球型惑星の生命居住可能性」(2011年度)
・尾花勝太「木星トロヤ群形成に対する土星成長の影響」(2010年度)
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講義
・京都大学「宇宙総合学」(2020-2021年度)(オムニバス講義)
「宇宙総合学」とは、宇宙に関連するあらゆる学問分野、天文学、宇宙物理学、地球惑星科学などの理学から、宇宙航空工学、宇宙放射線科学、宇宙エネルギー学などの工学、宇宙医学、宇宙農学、宇宙生物学などの生命科学、さらには宇宙倫理学、宇宙法、宇宙人類学などの文系の学問を総合して宇宙進出にともなう諸問題を解決しようという学問のことを言う。本講義では、京都大学で新しく生まれつつある宇宙総合学入門を講義する。
・京都大学「惑星物理学(大学院)」(2015, 2017, 2019, 2021, 2023年度)
惑星形成論をテーマに講義を行う。前半は惑星形成過程の基礎物理について説明し、原始惑星系円盤内の特徴、ダストから微惑星への成長、そして惑星の形成までを追う。後半は太陽系外惑星の形成も含めた “汎惑星形成論” について、最新の研究成果および現在進行形の研究内容に関する話題を紹介する。惑星形成論に関する最近の論文を一つとりあげ、授業の中で30分程度で発表してもらい、論文読解、発表技法、および議論の仕方に関する訓練も行う。到達目標は以下のとおり:(1) 惑星形成過程の基礎物理を学び、その概要を理解する。 (2) 課題(論文読解・発表)に対して自主的に取り組むことにより、研究活動の基礎としての論文読解のトレーニングを行う。 (3) 最終的には、自分で研究テーマを見つけ、方法論を見いだして研究を推進していく能力を養う。
・京都大学「宇宙科学入門」(2015-2023年度)(オムニバス講義)
理学部宇宙物理学教室および附属天文台の全教員によるリレー講義を通して、宇宙科学の最前線を分かりやすく解説する。21世紀に人類が得た宇宙像の概要を理解すること、およびそういった宇宙の歴史や構造を得るにいたった観測や理論のごく基本的な事項について理解することを、本講義の到達目標とする。
・京都大学「理論宇宙物理学ゼミナール」(2014-2023年度)
理論天体物理学および理論に直接関連する観測天文学の学術論文や、各自の個別研究課題に関する討論をおこない、発展的な知識を獲得させるとともに、プレゼン能力を養い、研究内容の深化を図る。発表者は、自分で選んだトピックについて文献調査や計算・考察を行い、スライドにまとめあげて発表をする。その他の出席者も、自分のテーマとの関連を意識しつつ、積極的に質問を出すこととする。宇宙物理学の幅広い分野に関する正確で幅広い知識を獲得するとともに、自ら課題を見つけ出す能力、適切に文献にあたる自主性や、どのような課題にも意見を出していく積極性を身につけ、人にわかりやすい発表をするための技術を身につけることを、本講義の到達目標とする。
・京都大学「物理科学課題研究 S5」(2014-2023年度)
研究実習に挑戦することで、宇宙物理学の理論的研究の最前線に触れ、研究の手法を学ぶと共に、宇宙に対する理解を深めることを目的とする。研究テーマはオリジナルなものを用意し、学生が主体的に取り組むことにより、最終的には、日本天文学会等で発表できるレベルの成果を生み出すことを目指す。到達目標は以下のとおり:(1) 天文学的な考え方(基礎過程の吟味から方程式をたてるまでのプロセス)を実践する訓練を受け、習得する。 (2) 課題(レポート)に対して自主的に取り組むことにより、(たとえ未完成であっても)オリジナルな考えを自分の力として発揮できるようになる (3) 最終的には、自分でテーマを見つけ、方法論を見いだして研究を推進していく能力を養う。
・京都大学「物理科学課題演習 C1」(2014-2023年度)
研究を行う上で必要となる、基本的な計算機の使用法とグラフや文章作成ソフトの使用法の習得、およびC言語による基礎的な数値計算法の習得を目的とする。到達目標は以下のとおり:(1) 研究活動を行う上で必要となる、最低限の手法について学び、習得する。 (2) 課題に対して自主的に取り組むことにより、実際的な問題解決能力を身につける。 (3) 最終課題(レポートおよび成果発表)を通して、自分でテーマを見つけ、方法論を見いだして研究を推進していく能力を養う。
・京都大学「惑星物理学(学部)」(2014-2023年度)
太陽系(惑星、衛星、小天体)および太陽系外惑星に関する基本的事項の理解を目的に講義を行う。まず、太陽系の個々の惑星について、唯一生命が確認されている地球のユニークさに重点を置いて、比較惑星学の視点から講義する。次に、太陽系形成の標準的な理解(京都モデル)について、そのエッセンスを講述する。最後に、太陽系外に多く見つかってきた太陽系外惑星について紹介し、その観測的特徴と、惑星形成モデルの問題点と今後の展望について議論する。最終的に、受講者が惑星物理学の現状と課題をきちんと把握し、自分の問題として論じる能力を見につけることを目指す。
・東京工業大学「電磁気学演習」(2011-2013年度)
電磁気学は力学と並ぶ重要な基礎物理であるとともに、地球惑星科学分野における応用例も多く、理工学系の学生にとって必須の科目のひとつです。ところが電磁気学は力学と比べて内容も多く、新しい概念や法則が次から次へと出てくるため、講義のみで全てを理解するのは非常に困難です。そこで本演習では、多くの問題を自ら解きまたお互いに解説し合うことで、実際的な問題解決能力を身につけるとともに、電磁気学への理解を深めることを目指します。
・神奈川大学「天文学概論」(2008-2013年度)
天文学が研究対象とするものは、太陽系天体・我々の銀河系内の天体から、遠方の系外銀河・銀河団、果ては宇宙全体に至るまで、非常に幅広いスケールに及びます。近年は観測機器の波長域も様々に及び、これらのシステムの多様な姿が明らかになってきています。また近年続々と発見されてきた太陽系外惑星は、我々に新しい世界観・生命観をもたらし始めています。本講義では、様々な天体を専門とする複数の研究者によるオムニバス形式の講義を通して、これら多様なテーマについて理論と観測の両面から最新の天文学を紹介していきます。