所詮ジュニア新書だと侮ることなかれ。
30年近くも前の時代遅れの本だと見限ることなかれ。
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これはかなりの名著です。
やさしいことばで、詩というものの本質をくっきりと浮かび上がらせます。
技術的なことや形式上の問題など難しいことはほとんど扱わずに、茨木さん自身の選んだ詩をひとつひとつ丁寧に紹介していくだけの本なのですが、詩の持つ美しさや力や可能性の深さが自然とそこからあふれ出してきます。
下手な解説書や学術書を読むよりも、はるかに容易にそしてより深く詩の世界を感じることのできる良書だと思います。
また本書の中で挙げられた詩はどれも茨木さんが大切に摘み取った珠玉の作品ばかりなので、これらの詩にいっぺんに触れることができるだけでも、読む価値は十分にあります。
心に響く詩や、何度も口ずさみたい詩がたくさん見つかることでしょう。
こればかりは実際に読んでもらわないと解説のしようがありませんね。
ゆったりと本を読める時間を作って、たっぷり贅沢に本書を味わってもらいたいと思います。
おすすめ本です。
☆他の人の記事も読む☆
新書中心主義−心理学者の読書日記
仮日記
何かある度に、何度もこの本を手にとって読み返しています。
おおげさじゃなく・・・
私はこの本に紹介されているいくつかの詩と、
茨木のり子さんの豊かな感性に・・・何度か救われました。
>りんさん
もともとりんさんのブックレビューに影響を受けて、読んでみたんですよ。
僕にとってもこの本は大事な一冊になりました。
大切に大切に再読していきたいと思います。
素敵な本を紹介してくれてありがとうございました。