シリコンバレーへの憧れがさらに増しました。人生賭けたくはないけど、3年ぐらい武者修行に行ってみたいかも。
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本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。
シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑)
・「変化していく自分」を楽しむこと。
・対象を「好きで好きで仕方ない」と感じること。
・「わかっていることへの自信や安心」の世界から「わかっていないことの面白さや混沌」の世界へと向かうこと。
・先行きが見えない中、手探りで困難に立ち向かっている状態を楽しむこと。
長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。
これで “シリコンバレー” ファンにならなかったら嘘ですよ (^^)
さて最後に、心底シビレた文章を「文庫のための長いあとがき」から。
「Web 2.0」時代の到来に狂奔する人々が多い今、「Web 3.0」時代を切り拓くであろう「いずれ次のグーグルになる若者たち」が必ずどこかに居て、他の人たちとは全く違うことを考えているに違いない、という想像力に結びつけるべきなのだ。
そう信じ、次世代に期待する心を持ち、彼ら彼女らの挑戦や冒険を、それが私たちには理解不能なものだとしても、「おっちょこちょい」なオプティミズム(楽天主義)で暖かく見守り励ますべきなのだ。それがシリコンバレーの「大人の流儀」であり、「シリコンバレー精神」の真髄なのである。
シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。
だから梅田望夫はやめられない。
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