京大研究活動推進助成に採択されました

申請していた研究課題が、京都大学教育研究振興財団令和4年度助成事業として、研究活動推進助成に採択されました。

研究課題名:
「原始月円盤からの月形成に関する長期間にわたる物理・化学進化過程の解明」

概要:
地球の月の起源については「巨大衝突仮説」が定説となっており、数値計算による検証も 数多く行われてきた。ところが、月の岩石の同位体比測定結果はこれら数値計算の結果とは 矛盾しており、月形成に関する重要な問題となっている。本研究では、気液平衡二層構造を 仮定した原始月円盤に対して、物質の凝縮・沈降、粘性拡散による円盤進化、気液間での各 元素の同位体ごとの拡散・混合等の過程を自己無撞着に解き、これらの過程を組み込んだ大 規模かつ長時間のN体計算を行うことで、原始月円盤内での同位体分別過程を明らかにする。 これにより、月形成に関する同位体比問題が解決される可能性を定量的に検証し、巨大天体 衝突による月形成シナリオを矛盾なく完成させることを目指す。

しっかりと成果を出していけるよう、日々研究に精進していきます。

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