悪女の美食術 福田和也(講談社)

このブログで何度も出てきた福田和也氏「悪の〜術」の最新刊。
今回は「悪」から「悪女」へと昇格(?)しました。
でも老若男女を問わず楽しめる本なのでご安心を。
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さてこの本、何がいいって、まずタイトルがいいですよね。
悪女、そして美食。
なんともエロチックでミステリアスでアダルトな雰囲気を醸し出しています。
前3部作に引き続き「悪の美食術」でもよかったはずですが、ここであえて「悪女の美食術」にしたところがにくい。

それから次に、本のカバー。
下に画像がありますが、この真っ赤なカバーには一目惚れしました。
しかもこれ、画像ではよくわかりませんが表面には素敵な立体的なデザインが施されているんです。
もうこの表紙を眺めているだけで幸せです。

と、そんなこんなで、ほとんどジャケ買いしてしまったわけですが、肝心の内容に関してはもちろんいつもの福田節全開。
基本哲学は「悪の〜」シリーズと同じで、ひとつひとつの言動に徹底的に意識的になれ、というもの。
食についての妥協や惰性を一切許さず、しっかりした目的意識と美意識を持って一食一食を真面目に捉えていくことこそが、悪女(つまりは素敵な大人の女性)にふさわしい食のあり方だそうです。

彼の議論や例示は極端で偏っているものが多いので、読者によっては好き嫌いが激しいかと思いますが、いまの僕には完全にツボにはまっています。
とにかくおもしろい。
もはや福田教の信者だと言っても過言ではありません。

今後とも福田和也の教えのもとで人生に精進し、しっかりと「悪」を身につけていきたいところです。

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ちなみにこの本にはフレンチを中心に有名レストラン・料亭等の情報が満載されています。
また食に関する蘊蓄もふんだんに盛り込まれています。
ということで、ちょっとしたグルメ本として読んでもおもしろいと思います♪

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