☆30歳の誕生日☆

Happy Birthday to Me! ということで、ついに30歳の大台に乗りました。

まずは今年の書き初めを再掲します。
2009kakizome

『(三十)而立』(三十にして立つ)

三十歳で学問が確立でき、一本立ちとなった。「三十歳」を「而立」というのは、ここから出る。孔子の自叙伝風のことば。

引用:掌中新撰 墨場必携 監修 小尾郊一(中央公論社)



10年前の20歳の誕生日は「成人」になるということでもちろん大きな区切りだったわけですが、30歳の誕生日も自らの生き方を見つめる上で非常に重要な区切りです。書き初めで「而立」を引用した以下の孔子の言葉においても、30歳は自分の人生において自己を確立する重要な時期であると位置づけられています。

「吾十有五而志于学、 三十而立。 四十而不惑、 五十而知天命。 六十而耳順、 七十而従心所欲不踰矩。」

「吾十有五にして学に志し、 三十にして立つ。 四十にして惑はず、 五十にして天命を知る。 六十にして耳順ひ、七十にして心の欲する所に従ひて矩を踰えず。」



プロの研究者(研究でお金を稼ぐ)としての生活も一年がすぎました。この一年間、自分の研究者としての適正や目指すべき研究者像、あるいは研究者としての生き方そのものについて、幾度も悩んできました。周囲の研究者の良い面ばかりが見える一方、自分の研究者としての資質については悪い面ばかりが見える、というとても辛い時期が続いたこともありました。今でこそ楽しく研究活動を行っていますが(というか表面的にはいつも楽しく幸せに生きてるように見えると思いますが :p)結構いろいろと苦しんだ一年間だったと思います。


そして悩んだ末に出した結論、結局それは至極当たり前のことでした。


「自分にしかやれない研究を、自分のやり方で、自分の納得のいく形で行うこと」


なんか今さらこんなことを書くのも恥ずかしいですが、結局のところそういうことなんですよね。他人と比較してもしょうがない。他人の優れている部分をうらやんだり、自分の劣っている部分を気にしたりしても、そこからは何も生まれません。自分の学問の世界をしっかり確立させ、自分のオリジナルな部分を最大限に生かし、独立した一人前の研究者になること。それが一番大切なことだと改めて気づきました。


書き初めの文字のように、地を踏みしめ、すっくと立ち、一歩一歩前へ進んでいく。そんな30代にしていきたいと思います。

5 Comments

  1. 一日遅れました!!!
    誕生日おめでとうございます!
    プロの研究者としては今後も色々悩む事があると思います。
    初心を忘れずにでもたまには息抜きも必要ですから、「良く仕事をし、良く遊べ」です。美味しい物も食べてくださいね。
    ※佐々木さん字めっちゃ上手ですね!

  2. >もちづきさん

    いつもありがとうございます!
    日々良く遊んでるので(笑)仕事もそれに負けないぐらいがんばっていきます :)

    書き初め、面白いですよ♪
    僕は一年に一回だけしか筆を持たないのであまり上手ではないんですが(汗)、でもその年一年ことをあれこれ考えながら、文字を選んでデザインを考えて、、、楽しいひとときです♪

  3. 遅れました。。。が、誕生日をおめでとうございます~
    すごいですね。書道はきれいし、孔子の名言もよく理解できますね。
    感心してます。
    もうひとつの孔子の言葉を贈ります。^^
    「知者不惑;仁者不忧;勇者不惧。」

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