クオリア入門ー心が脳を感じるとき 茂木健一郎(ちくま学芸文庫)

ややブームが過ぎた感はありますが、いまさらながら茂木さんの著作を読んでみることにしました。
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もともと「クオリア」というものには胡散臭さを感じていたので、どうも彼の本を読む気にならなかったのですが、文庫化された本を見つけて読みやすそうだったのでつい買ってしまいました。

・・・うーん、入りからすでに否定的(笑)

で、読んでみた結果ですが。

・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・え? クオリアってニセ科学だったの??

というのが正直な感想です。

いや、たぶん、ニセ科学ではないんでしょうけど。
ただ全般にわたって胡散臭い記述が多すぎるんですね。
ちょっとこれはいろんな意味で誤解を招く本なのではないでしょうか。

特徴としては

(1)専門用語を多用して難しいことを言っているようだが、実際には当たり前のことを回りくどく説明しているだけ。

(2)当たり前ではない部分(つまり茂木さんのオリジナルな部分;特に「クオリア」というものについて)は説明がほとんど無いので、雰囲気は分かるが「理解」することができない。

(3)個々の文章を取り出すと科学的に正しいことを述べているが、それらをつなぐ論理が不十分であるために全体としての正しさが保証されていない。

となっており、見事にニセ科学的な構造を成しているんですね。

私は脳科学の専門家ではないので、クオリアという概念の正当性も正統性もよく分かりませんが、本書の印象はかなり悪いです。
もちろん「心」を科学的に扱うというのは非常に難しいことでしょうし、真っ当な科学とニセ科学の境界ギリギリに位置せざるを得ない学問領域である、という点はしょうがないと思いますが。

ただ、それでもやはりこの本における記述内容はいかがなものかと思うんですよね。

最近はテレビへの露出も増えて、茂木さん自身ますます胡散臭さが増していますし・・・。
くだらんテレビ番組にたくさん出演して、やらせ番組の片棒を担いでいるような感じだし・・・。
オーラとか前世とか、そっち系の「スピリチュアル」とやらに逝っちゃう雰囲気も漂わせてますし・・・。

いかん。なんか別の批判になってきたのでこのへんでやめときます。

###補足###
以上の印象は単に私の理解力不足によるものかもしれませんので、気になる方は実際に茂木さんの著作を読まれてご自身でその是非を判断されることをおすすめいたします。
また、そもそも一般書のために誤解が生じている可能性もあるので、彼の原著論文に直接あたる方がベターかもしれません。

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