成功した例 〜映画化の技法〜

#そろそろこのネタもうんざりでしょうか?w

映画「ダ・ヴィンチ・コード」が褒められたりけなされたり観られたり観られなかったりしている今日この頃、原作をもとに映画化された作品で最も成功したものはなんだろう?と考えてみました。

・・・とは言ったものの、正直なにも思いつかない。

やっぱりどうしても原作と比較してしまうので、うまく映画化できた作品なんてほとんど無い気がしてきました。

どうなんですかね?
僕はそんなにたくさん映画を観ている方ではないので、思いつかないだけかもしれませんが。

ただ、ここで1つだけ気になった作品があります。
僕が大好きな(何度も何度も観た)映画でもありますが、「The Hours」(邦題「めぐりあう時間たち」)です。

この映画は、ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」をもとに作られていますが、単に原作を映画化したものとは全く異なっています。
「ダロウェイ夫人」を軸に物語りを作ったという感じの映画です。
そして、その試みは極めて見事に成功したと僕は思っています。

「めぐりあう時間たち」は、

 「ダロウェイ夫人」を主題に展開されるソナタ形式の音楽

のような感じ。

それに対して、「ダ・ヴィンチ・コード」を始めとする再現映画は

 室内楽を編曲してオーケストラバージョンに仕立てた音楽

のような感じ。

クラシックの世界を見渡してみても、他の作品の一部を主題動機として用いて展開した作品の方が、全曲を編曲して作り直した作品よりも成功した例が多いはずです。

はい、つまりそういうことなんだと思います。

なんだか分かりやすいんだか分かりにくいんだか、という感じの例えになってしまいましたが、自分の中では一応納得したので今日はこの辺で切り上げておやすみします (__)zzZ

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