シリーズ「宇宙総合学」

京都大学宇宙総合学研究ユニットのメンバーで執筆した「宇宙総合学」シリーズが刊行されました。
私も第4巻「宇宙にひろがる文明」の中で、系外惑星と宇宙生物学についての章を書いています。

宇宙ユニットは設立から12年が経ち、また京大での「宇宙総合学」の講義も10年という節目を迎えました。
本シリーズは、これまで宇宙ユニットが取り組んできた分野の広さを表すものとなっており、理工系・人文社会系にまたがる他に類を見ない本になっていると思います。

全4巻というややボリュームのあるシリーズとなっていますが、宇宙についての幅広い興味・関心を満たしてくれる教科書に仕上がっていますので、ぜひたくさんの方に読んでいただけると嬉しいです。

シリーズ「宇宙総合学」(全4巻)
出版社:朝倉書店
編集:京都大学宇宙総合学研究ユニット
ISBN-10:4254155247(第4巻)
ISBN-13:978-4254155242(第4巻)
発売日:2019/12/10

##########全巻目次##########

【第1巻 人類が生きる場所としての宇宙】
宇宙総合学とは何か [磯部洋明]
日本の有人宇宙活動 [土井隆雄]
宇宙機の軌道設計 [坂東麻衣]
太陽の脅威とスーパーフレア [柴田一成]
宇宙医学・生理学 [石原昭彦・寺田昌弘]
宇宙倫理 [伊勢田哲治]
あとがき:宇宙総合学の誕生 [小山勝二]

【第2巻 人類は宇宙をどう見てきたか】
科学的宇宙論の発展 [伊藤和行]
宇宙論 [田中貴浩]
オーロラ [海老原祐輔]
宇宙の覗き方(京都大学3.8m望遠鏡) [栗田光樹夫・荻野司]
宇宙と人の心と宗教 [鎌田東二]
宇宙人文学 [中野不二男]
コラム:歴史文献中のオーロラ記録 [玉澤春史]
あとがき:宇宙総合学の発展 [家森俊彦]

【第3巻 人類はなぜ宇宙へ行くのか】
太陽系探査 [土山明]
生命の起源と宇宙 [大野博久・齊藤博英]
宇宙から宇宙を見る [水村好貴]
人工衛星はどうやって飛んでいるのか [大塚敏之]
宇宙災害 [山敷庸亮]
人が宇宙へ行く意味 [呉羽真]
あとがき:なぜ私たちは宇宙に行くのか [大野照文]

【第4巻 宇宙にひろがる文明】
宇宙はどのように進化したか [嶺重慎]
系外惑星と宇宙生物学 [佐々木貴教]
太陽活動の長期変動と地球気候(宇宙気候)[浅井歩]
インターネットの発展からみた宇宙開発の産業化 [藤原洋]
宇宙太陽光発電 [篠原真毅]
宇宙人との出会い [木村大治]
あとがき:生存圏 ~人類は宇宙へ~ [松本紘]

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