米の火星探査機「フェニックス」打ち上げ成功!

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米航空宇宙局(NASA)の火星着陸探査機「フェニックス・マーズ・ランダー」が、日本時間4日午後6時26分、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からデルタロケットで打ち上げられました。

探査機は来年5月25日に火星の北極圏に軟着陸し、地表のすぐ下の凍土を掘って、凍土中の氷に生命の痕跡の有機物が含まれていないか、詳しく調べる計画になっています。

着陸予定地点は北緯約68度の平原。
NASAによると、着陸時期は初夏にあたり、地表付近の気温は零下33〜73度ということです。
今回の探査では、地表がドライアイスに閉ざされるまでの3カ月間にわたって観測を続ける予定だそうです。

火星は様々な地形的特徴から、太古に海や川があったと考えられています。
また北極と南極に近い高緯度地域には、地表のすぐ下に氷の形で水が存在するという観測データが、過去の探査機から得られています。

フェニックスは、ロボットアームで地面を掘り、土壌を採取することで、そうした深さ数センチにあるとみられる氷をすくい取り、水の直接確認や、生命に関係する有機物の検出などを目指しています。

季節によって氷が定期的に解ける場所では、今も微生物がすめる環境があるかもしれないことが期待されており、今回の探査が成功すれば、アストロバイオロジーをはじめとする地球外生命の研究に大きな影響を与えることは間違いありません。

フェニックスは、1999年に火星の南極への着陸に失敗したマーズ・ポーラー・ランダーのほぼ同型機。
今回は約9年ぶりの再挑戦。

今度こそ成功して、生命存在の前提となる水や有機物の直接確認を期待したいところです。

参考サイト:The Phoenix Mars Mission(英語)

#それにしてもファンシーなロゴですね。
#なんとなくFirefoxっぽいのは研究者の好みか!?

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←参考ブラウザ:Firefox

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