C言語ポインタ完全制覇 前橋和弥(技術評論社)

ポインタをマスターしたければ本書を読め。
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いや〜、これは素晴らしいのひと言。目から鱗が落ちまくりです。Cを学ぶ際にほぼ全員が躓くといわれる悪名高きポインタですが、本書を読めばほぼ全員がそのポインタをマスターできると思います。もっと早くに読んでおくべき本でした。

本書の白眉は、何と言ってもポインタと配列の関係についての次のひと言。

p[i]は, *(p+i)の簡便記法だ.
添字演算子[]には, もともとそういう意味しかなく, 配列とは無関係だ. (p61)

そして

Cの宣言は, 英語で読め. (p143)

芯から納得。この感覚をつかむだけで、Cのレベルが3つぐらい上がります。
#ここだけ読んでもなんのこっちゃわからんと思いますが、気になる人は買って読みましょう (^^)

本書では、ポインタの「そもそも論」から、その使われ方・使い方・応用まで万遍なく網羅されているので、ポインタに関する勉強はこれ一冊やっておけば十分です。しかも、C言語そのものについての話題やメモリの使われ方に関する説明も豊富で、非常に良質の教科書に仕上がっていると思います。(特にCのメモリの使い方に関しては、一章を使ってみっちり説明されており、必読)

さらに、大まじめなプログラミング言語の本にもかかわらず、文章が面白くテンポがよいところも高評価。結構分厚い本ですが、楽しく一気に読み切ることができました。普通に読み物としてもよくできていると思います。これはホントに名著ですね。

ポインタの使い方がどうもよく分からないという方はもちろん、そもそもポインタという手法を導入することになった背景(プログラミング哲学)を知りたいという方にもオススメの一冊です。ってか、普段Cを使ってる人だったら、とにかく騙されたと思ってさっそく買って読んでみましょう。きっとたくさん得るものがあるはずです。

C教科書の原典である K&R やオライリー哲学の詰まった C実践プログラミング もいいですが、こういう「1点突破型」の教科書で一気に全体を理解するのもなかなか効果的な勉強法ですね。

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