火星で寝っ転がって空を見上げると

こんな感じで雲が流れているそうです。

mars_cloud
(NASAの火星探査機 Phoenix によって撮影された雲の画像を、パラパラマンガにして動画っぽく仕上げてあります)


NASAのページの解説を翻訳したものを以下に載せておきますね。(原文はIce Clouds in Martian Arctic (Accelerated Movie)

雲が火星の空を流れているこの動画は、NASA の Phoenix Mars Lander の Surface Stereo Imager によって撮影された10枚の画像から成っている。

この動画は時間を短縮させてある。実際には現地時間2:52〜3:02の10分間に撮られたものだ。なおこの画像が撮影されたのは、探査機が火星に着陸してから94日目の8月29日のことである。

この雲は水氷の粒でできており、地球の巻雲に似ている。ここ数日、こうした氷のもやがよく見られている。

これらの画像は、Phoenix チームが雲の観察と風の追跡を行う中で撮影された。見上げている方向は真南から少しだけ西にずれた方角なので、雲は西、あるいは西北西に向かって流れていることになる。

この雲の存在は、火星に水循環があることをはっきりと示している。真夏に北極から水蒸気が飛び出す。探査機が到着した場所では、ちょうど水蒸気の存在度がピークを過ぎたところであった。大気中の水蒸気は、今回観測されたように、雲や霧や霜になることができるのだ。

一見なんてことないただの雲の動画ですが、ここが火星の空だと思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。

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