NHK カルチャー(梅田)にて連続講座「惑星科学最前線」を定期的に開講しています。結構多様な内容を扱ってきたので、こちらに主な内容をまとめておきます。各講座で用いたスライド・動画や参考文献等については、それぞれのリンク先で公開していますので、興味のある方はどうぞご覧ください。

※以下、新しい講座から順に並べています。内容が被っている講座もありますが、その場合は最新の講座の内容をご参照いただけると幸いです。


「生命を宿す天体の条件を探る」

地球はいかにして生命を宿す惑星になったのか?太陽系内での生命探しはどこまで進んでいるのか?この広い宇宙には地球以外にも生命を宿す天体は存在するのだろうか?火星をはじめとする太陽系内天体の探査が急速に進む一方、地球似た太陽系外惑星の発見も相次いで報告されている現在、我々人類はいよいよこうした問いに対して現実的な議論が行える時代に突入したといえるでしょう。本講座では、こうした究極的な問いに答えるため、生命が誕生するような惑星が満たすべき条件について、最新の研究成果をもとにわかりやすく解説を行います。
http://sasakitakanori.com/archives/5503(第1回〜第2回)


「多様な衛星の多様な起源」

太陽系の惑星の多くは衛星(月)を持っています。地球の月、火星のフォボスとダイモス、木星のガリレオ衛星、土星のタイタンやエンケラドス、海王星のトリトン、さらには準惑星である冥王星のカロンなど、その姿はまさに多種多様で、非常に個性的な特徴を持ったものが数多くあります。これらの多様な衛星の起源についてはひとつの統一的なシナリオでは説明できず、それ相応の多様な形成シナリオが提案されてきました。こうした多様な衛星系の起源・形成メカニズムについてわかりやすく解説するとともに、熱い議論が繰り広げられている最新の研究状況について紹介します。どうぞ個性あふれる「衛星形成論」の世界を楽しんでください。
http://sasakitakanori.com/archives/5493(第1回〜第2回)


「月の起源に迫る」

月の起源については古来より様々な仮説が提案されてきましたが、1970年代のアポロ計画による月探査の結果、「ジャイアントインパクト説」が有力な仮説として登場することになります。その後、詳細な数値シミュレーションによる検証が行われ、ジャイアントインパクト説は月形成に関する標準シナリオとなっていきました。ところが、2000年代後半頃からジャイアントインパクト説に対する反論が多数出始めます。そうした反論をうけて、新しい月形成シナリオも次々と提案されてきましたが、未だ決定打は無く、混迷を極めているというのが現状です。本講座では、月の起源に関する研究のレビューおよび最新状況の解説を行います。
http://sasakitakanori.com/archives/4872


「太陽系探査の過去・現在・未来」

太陽系の詳細な姿を次々と明らかにしたボイジャー1号2号、火星上で様々な実験や測定を行ってきた無数の火星探査機たち、そして満身創痍になりながら小惑星のかけらを地球に持ち帰ってきた「はやぶさ」。新しい探査機が打ち上げられるたびに、新しい驚きと発見が人類にもたらされ、我々の太陽系に対する理解は着実に深まっていきました。そして今、太陽系探査は「太陽系における生命探査」という新しい局面を迎えようとしています。本講座では、これまでに人類が成し遂げてきた太陽系探査の歴史を振り返るとともに、将来の野心的な探査計画についてわかりやすく解説します!
http://sasakitakanori.com/archives/4714 (第1回〜第2回)


「太陽系誕生のシナリオを描き出す」

我々の住む太陽系は、いつどのようにして誕生したのか?なぜ地球は生命を宿す惑星になれたのか?太陽系形成の古典的標準シナリオは「京都モデル」と呼ばれ、1980年代に京都大学のグループによって完成されました。このモデルは、その後も太陽系外惑星の発見をうけ、より汎用性の高い惑星形成モデルへと進化を続けています。本講座では、「京都モデル」の概要をわかりやすく解説するとともに、最新の太陽系形成理論を紹介し、太陽系誕生の謎、さらには生命誕生の謎に迫ります!
http://sasakitakanori.com/archives/4666 (第1回)
http://sasakitakanori.com/archives/4682 (第2回)


「地球に似た7姉妹惑星の発見」

今年の2月に、NASAはTRAPPIST-1という星の周りに地球に似た惑星が7個回っているのを発見しました。しかもそのうちの3個は、「ハビタブルゾーン」という海を持てる環境に存在しているというのです。地球外生命への期待が一気に高まる大発見でした。本講座では、この驚くべき「7姉妹惑星」をはじめとする多様な系外惑星の発見によって、いかに人類の宇宙観・生命観が大きく変化し始めているのかについて熱く語ります。
http://sasakitakanori.com/archives/4556


「系外惑星 「第二の地球」を探して」

1995年以来3500個を超える太陽系外の惑星が発見され、この数年では生命を宿す可能性のある惑星の発見も相次いで報告されています。我々人類は、いよいよ「第二の地球」について真面目に議論できる時代に突入したといえるでしょう。本講座では、系外惑星の理論や観測に関する簡単なレビューを行うとともに、系外惑星の発見によっていかに人類の宇宙観・生命観が大きく変化し始めているのかを、最新の話題を交えながら紹介します。
http://sasakitakanori.com/archives/4354 (第1回〜第3回)


「重力の謎 ニュートンからアインシュタインまで」

りんごが木から落ちるのも、地球が太陽の周りを回っているのも、さらには宇宙全体の大規模構造が作られているのも、全ては重力の存在によるものです。この世界は、重力によって支配されていると言ってよいでしょう。本講座では、ニュートンによって発見された「万有引力の法則」から、アインシュタインによって作り上げられた「一般相対性理論」まで、最新科学が解き明かす重力の正体について、わかりやすく解説します。
http://sasakitakanori.com/archives/4283 (第1回)
http://sasakitakanori.com/archives/4289 (第2回)
http://sasakitakanori.com/archives/4293 (第3回)


「太陽系誕生の謎」

我々の住む太陽系は、いつどのようにして誕生したのか?なぜ地球は生命を宿す惑星になれたのか?太陽系形成の標準モデルは「京都モデル」と呼ばれ、1980年代に京都大学のグループによって完成されました。その後、太陽系外惑星の発見をうけ、「京都モデル」はより汎用性の高い惑星形成モデルへ向けて進化を続けています。本講座では「京都モデル」の概要をわかりやすく解説し、太陽系誕生の謎、さらには生命誕生の謎に迫ります!
http://sasakitakanori.com/archives/4188 (第1回)
http://sasakitakanori.com/archives/4202 (第2回)
http://sasakitakanori.com/archives/4220 (第3回)