夏と花火と私の死体 乙一(集英社文庫)

乙一のすごさがわかりません・・・。
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以前乙一の「ZOO 1, 2」を読んだ時にも、おもしろいけど何か物足りない、と感じていたので次は「衝撃のデビュー作」にいってみようと思い本作品を読みました。

う〜ん。

いや、おもしろいんですけどね。
めちゃくちゃおもしろいんですけどね。
夜中2時半から読み始めて、読み始めたら止まらなくなって、そのまま最後まで読み切っちゃうほどおもしろいんですけどね。

でも世の中で騒がれているほど天才的だとはどうしても思えないのです。

確かにこの作品を16歳で書いてしまう彼は、とんでもない早熟の作家さんだと思います。
でも16歳という年齢を取っ払ってしまうと、正直、普通のミステリ・ホラー作家と変わりないと思うのです。

しかもこのサラッと読めてしまう重量感の無さ。
僕の中ではライトノベルに分類できてしまうほど軽い小説でした。
そういう意味では日日日(あきら)くんと同じような感じがしてしまうのです。

もちろん年齢的なことを言えば、まだまだたくさんの可能性を秘めた将来有望な作家さんであることは間違いないのですが。
年を重ねるにつれ神童から凡人へと堕ちて行ってしまわないように、周りも過度に褒めたり期待したりせずに大切に育てていってほしいと思います。
(特に最近は貯金が貯まって作家活動をサボりがちだという噂なので (^^;)

ちなみに、表題作とは別にもう一編収められている「優子」はなかなか秀逸でした。
最後まで何一つ明らかにされないところが、いかにも意図的で印象深い作品でした。
この作品にこそ、乙一の将来性の高さを感じるべきだと思いませんか?

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