孤独であるためのレッスン 諸富祥彦(NHKブックス)

「孤独は、現代をタフに、しなやかに生きるための”能力”である」
「生涯独身、シングル・マザーも超OK!」
「パラサイト、ひきこもりに自身を持て!」
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と、なかなか大胆な主張を展開するカウンセリング本です。
孤独は悪ではない、孤独な時間を持てる人間だけが深い人生を歩めるのだ、ということを延々と言い聞かせらる(言いくるめられる?)ので、覚悟して読んでください(笑

さてこうして書くと、なんだか逆説的な無理矢理な議論を行っている本のようですが、実際にはそれほど無茶なお話ではありませんのでご心配なく。
結局は禅や自己催眠などと同じで、自分の内側へ向けての意識を大切にすることで、よりよく生きるための力を身につけていこうということです。

ただ・・・どうも著者自身に変なコンプレックスがあるのか、やたらと卑屈になって必死で自分に「大丈夫だよ」と言い聞かせている感じがするので、そこがどうも読みづらいんですよね。
あとがきでついに泣き言も出ちゃってるし(笑

まあ悪い本ではないと思いますが、孤独についてちゃんと考えたければ他にたくさん良書があるはずなので、あえてこの本を読む必要はないかもしれません。
専門書ではないので文体が軽くて読みやすい点はありがたいのですけどね。

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非常にどうでもいいことなのですが、この著者は「捉える」と書くべきところを全て「捕らえる」と書いており、読んでいてかなり気になります。
別にどちらで書いても間違いではないのですが、そこはニュアンス違うだろ、と何度も思考が分断されるのはかないません。

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