ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 梅田望夫(ちくま新書)

久しぶりに再読しましたが、やはり名著ですね。
いわゆるWeb2.0に関する全てのことが書いてあります。
下手なIT本を何冊も読むぐらいなら、本書を一冊読まれることをお勧めします。
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「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」という次の10年への三大潮流。

「神の視点からの世界理解」「ネット上の分身がカネを稼ぐ新しい経済圏」「無限大×ほぼゼロ=Something」という三大法則。

そして「グーグル」「アマゾン」「ブログ」「群衆の叡知」「ロングテール」「ウィキペディア」といった、Web2.0的発想。

とにかく全てが詰まっています。

ネットの「こちら側」と「あちら側」という概念を軸に、今後の人間の活動圏について論じた点も当時としては画期的で新しいものでした。

また、世代交代によるウェブ進化を提示したのも本書の特色。
シリコンバレー特有の徹底したオプティミズム(楽天主義)に貫かれた本なので、将来へ向けて、また新しい世代へ向けての希望にあふれています。

早いもので、本書が出版されてからもう一年半も経つんですね。
その内容がいまだほとんど色褪せていないことに、改めて驚かされます。

極めて衝撃的で刺激的な新書です。
まだ読まれていない方は、ぜひ一刻も早く読まれることを強くお勧めします。

###おまけ(用語説明)###

・チープ革命:「ITに関する必要十分な機能のすべてを、誰もがほとんどコストを意識することなく手に入れる時代になる」

・オープンソース:「あるソフトウェアのソースコード(人が記述したプログラムそのもの)をネット上に無償で公開し、世界中の不特定多数の開発者が、自由にそのソフトウェア開発に参加できるようにし、大規模ソフトウェアを開発する方式のこと」

・群衆の叡知:「適切な状況の下では、人々の集団こそが、世の中で最も優れた個人よりも優れた判断を下すことがある」

・ロングテール:数の少ないベストセラーものが「恐竜の首」、その後にほとんど売れないものが延々と並んでいる部分が「恐竜のしっぽ」、この長いしっぽ(ロングテール)で新たに利益を生み出そうという考え方

・グーグル・アマゾン・ウィキペディア:言わずとしれたWeb2.0的ウェブサイト、徹底的に活用し尽くしましょう

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