読書礼賛。
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「私は日本の地盤沈下を食い止める最良の手だては、読書力の復活にあると考えている」
とまで言い、とにかく読書が全ての人間性形成の根幹であることを主張しています。
特に日本には聖書のような「唯一絶対の本」が無いので、大量の本を読むことで価値観や倫理観を養うことが重要であると説いています。
やや極端な意見ではありますが、個人的には本質を突いた非常に面白い考え方だと思いました。
今後の「本」のあり方について、考えさせられる本でもあると思います。
これだけ強烈な主張をしている本書ですが、実際には読書を様々な視点から捉えて論じているため、主張の押しつけにはなっていません。
また読書に関する具体的な方法論やアイデアもたくさん盛り込んであるので、机上の空論ではなく実践的な力として「読書力」を定義でき、無理なく著者の主張を受け入れることができると思います。
齋藤氏は読書の最終的な意義として「コミュニケーション力」が付くことを挙げていますが、リアルな人間関係が希薄になっている現代社会の中で読書を通じて人間理解力を伸ばしていくことは、確かに非常に重要なことなのかもしれません。
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□にっきだってさ□読書力
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