生徒会長は必要なんだよ

先日のパキスタン大地震に対して、すでに世界中がその救援活動に乗り出しているが、効果的な救援活動が行えているかどうかについては危うい状況にあるかもしれない。

昨年のインド洋大津波のときも、世界中から相当な量の救援物質、救援団体が現地に集められたが、全体をとりまとめる適当な組織が存在しなかったために(あるいは国連がその組織であるべきだったのかもしれないが)、援助の分配がうまくなされないという問題が浮上していた。
援助が「適材適所」に行われなかったため、援助の量にばらつきが生じたり無駄の多い活動が各地でなされたりと、さんざんな結果だったという。
情報が全体にうまく伝わっていないために、救援団体は活動場所をめぐって互いに競争しあい、あろうことか、共有すべき情報を隠しあうような事態にすら陥っていたという。

本来被災者の救援を目的として現地に駆けつけたはずの人たちが、自分の「救援活動を行う」という目的を達成するために、他人の活動を邪魔しあうとは、なんとも本末転倒な話である。
自分の中のボランティア精神を満足させるためだけに救援活動に参加していると言われても仕方がない有様だ。

しかし、ここで彼らの信念やポリシーを問題にしてもしょうがない。
国際的な救援活動をとりまとめる役割を、誰かが(できれば国連か?)早めに引き受けて、今回のパキスタン大地震では救援活動が効果的に展開されることを祈りたい。

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