2ちゃんねるの管理人でありニコニコ動画の作成者でもある”ひろゆき”こと西村博之による、「Web 2.0って結局何?」な本。2ちゃんねるに興味が無い人も、ひろゆきって誰?という人も、インターネットの過去・現在・未来を考えるうえでは、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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さて、ウェブ世界・ウェブ時代の生き方については、やはり梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」が現在日本で手に入る最高の教科書だと思いますが、みなさんはもう読まれたでしょうか。梅田さんの本を読み終えると、きっと誰もが輝かしいウェブの世界を目の前に想像することでしょう。そして、インターネットの可能性の広さに心がふるえる人もいることでしょう。
そうして梅田的オプティミズム(あるいはシリコンバレー的オプティミズムと呼ぶべきでしょうか)に毒されてしまった方、本書でスッキリと頭を冷やされることをオススメします(笑)。ひろゆきが極めてシニカルに現実を突きつけてくれます。そして悲観的な将来を語ってくれます(笑)。悪い意味ではなく、思考の偏りを正す意味で、バランスを取る意味で、この二人の本を両方まとめて読むことにはとても意味があると思います。
本書の中でひろゆきと佐々木俊尚さんとの対談があるのですが、そこで佐々木さんもまさに同じようなことを指摘されています。
梅田さんは常に理想論を言いすぎて反論できないから、そこで話が終わってしまう。一方で西村さんは、あまりにも現実的でベタな話をしすぎて話が終わってしまう。2人は両極端なんじゃないかと。(中略)「そんなの行けないんだよ」で終わっちゃうのが西村さん。「今のことはどうでもいいんだ。とにかく理想を目指すんだ」と突っ走ってしまうのが梅田さん。
まさにそうなんですよね。たぶん普通一般の人が取るべき立場、思考の立脚点というは彼らの中間のどこかのポイントなんだと思います。そういう意味で、梅田さんの本とひろゆきの本を一緒に読んでおくことは、自分自身の立ち位置を意識するうえでとても大事なことだと思います。
#梅田×ひろゆきの対談本なんかが出たらすぐに買うんだけどなあ。
2008年の年始め、ウェブ時代における自らの立ち位置を確立する第一歩として、みなさんも「ウェブ時代をゆく」「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」の2冊をまとめて読んでみませんか?絶対に読んで損はない2冊ですよ♪
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