10倍アップ・・・するかもね、こんだけやれば。でもこんな人間になりたいか、と問われれば「絶対になりたくない!」と大声で断言できる。そんな本。というか人。
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昨年末にあちこちの有名書評ブログで一斉に取り上げられ、しかも手放しで礼賛され、一気に有名人になった勝間さん。最近はどの本屋さんに行っても、ビジネス書コーナーに勝間本が何冊も平積みにされている風景が当たり前になっています。著者の顔があまり好きではなかったので(失礼)これまで買わなかったのですが、あまりにも褒めちぎられているので、さすがに気になって買っちゃいました。
で、読んでみて、勝間さんの顔が好きになれなかった原因が分かった気がします。好みの問題じゃないんです、むしろ生き方の問題。
身につけるもの、扱う機器は全て効率優先。移動距離や消費カロリーを24時間測定し、それに合わせて食事や運動の量を調整。あらゆる行動は最大限知的生産性を向上するためにプログラムされ、その生産物は決まったフレームワークに従ってアウトプット。人脈作りのためのランチ、記憶整理のための睡眠。
・・・もういっそ人間やめちゃえば?
とも思ってしまうのですが、でもまあ 404 Blog Not Found:None of your happiness! なんて考え方もあるわけで、他人にとやかく言われる筋合いではないのかもね。
全く好きになれない一冊でしたが、「極端な例」として学ぶべきところはそれなりにあるので、ビジネス書と割り切って読めば得るものは多いかもです。
なんかケチばかりつけちゃいましたが、最後に一箇所だけ気に入った部分をカキカキ。
普段聞いている言葉、読んでいる言葉に、私たちの話し言葉、書き言葉は限りなく似てくるということです。したがって、書き言葉や話し言葉の質量を高めたいと思ったら、普段からよいものを読み、よい言葉を聞くことが必要になってくるのです。(本文から引用)
うん、これは納得。
#でもここは「質量」じゃなくて「質」では?誤植?
#いかん、最後の最後までケチつけちゃった (^^;
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ブログ●なぞの雑文書きの秘密の雑記帳●
活かす読書
効率・・成果・・を優先すると
目に見えて分かり易く、
人にも理解されたり、認められやすいことから、そちらに傾きやすいのだろうな・・と思います。
しかし、あたたかかったり・・まったりしたり・・愛したり・・自分にしか分からない無駄なような楽しみは、わかりにくく・・自分が大切にしないかぎり、消えてしまいます。
生きていくために効率は必要な場面もありますし、両者のバランスは大切でむずかしいなぁと思います。
そこでカラマーゾフ・・を思い出しました。
きっと勝間さんが心から楽しんでいるのか・・
無理をされていないか・・
Sasakiさんの違和感は、そこらへんのナイーブな感覚が感じていることなのかもしれないなぁと思いました。
>こころんさん
そう、結局はバランスが一番大切なんだと思います。
でもたぶん勝間さんにとっては「バランス=中途半端」と捉えられてしまうかも・・?
個人的には、普段はのんびり・必要な時は10倍の効率で、というメリハリを付けた生活を送りたいと思います。
そういう意味では、勝間本は極端な例として読むべきところは多いのですけれども。。
勝間本を読んだ後には、江國さんの「流しのしたの骨」あたりを口直しに読むのがいいかもしれませんね♪
Sasakiさんの本を読む速さは
きっと10倍の効率なのでしょうね・・
今日、私のもとにamazonから『君のためなら千回でも』が届きました。
最初から・・胸にちくちく痛くなるような文章に、ここちよい‘くらくら感’なのですが・・。(10倍ゆっくり味わってみます)・・単に読むのが遅いだけなんですけど・・(笑)
本を読むのはもともと速いんですよね。
それに通学時間をほぼ全て読書に当ててるから、いやでもたくさん読んじゃうし (^^)
『君のためなら千回でも』たっぷり味わって読んでください。
きっと最後は素敵な感動に包まれると思います☆