新しいタイプの “やさしさ” についての興味深い考察がなされています。
「精神病理」という硬めのタイトルですが、かなりやさしく書かれた新書なので気軽に読んでみてください。
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相手の気持ちに配慮し、わが事のように考える旧来の「やさしさ」
相手の気持ちに立ち入らずに、滑らかで暖かい関係を保っていこうとする “やさしさ”
この “やさしさ” は、席を譲らない “やさしさ” であり、好きでなくても結婚してあげる “やさしさ” であり、黙りこんで返事をしない “やさしさ” です。
本書では「やさしさ」から “やさしさ” へ移り変わっていった背景が、具体的な症例をもとに説明されていきます。
実際の症例・エピソードをもとに語られているので、非常に納得させられると思います。
また、10年以上も前に出版された本なのですが、この “やさしさ” 論は今でも十分に新鮮な内容を持っています。
現在ますます “やさしく” なっている若者たちの本質を、誰よりも先にズバリと読み切っていたことに驚かされるはずです。
久しぶりの5つ星オススメ新書ですね☆
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