クラシック業界の裏側をのぞいちゃおう、という本です。
世界最高のオーケストラであるベルリンフィルを巡る、大指揮者たち(フルトヴェングラー・カラヤン・チェリビダッケなど)の権力闘争が生々しく描かれています。
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音楽家だって芸術家だって結局は人の子。
カネと権力のためならなんだってやります。
猜疑心と嫉妬心の塊、フルトヴェングラー。
全てを欲しがるわがまま帝王、カラヤン。
オケとの衝突を繰り返す暴君、チェリビダッケ。
伝説の巨匠たちが目も当てられないほど「人間的」に描かれている本書は、はっきり言って読者を選ぶと思います。
特に心の純粋なフルトヴェングラーファンは読んではいけません。
音楽的にも人間的にも人類史上最高の芸術表現者、フルトヴェングラー。
なんて思ってる人は、その幻想を根底からひっくり返されます。
この本はフルトヴェングラー批判のために書かれたのか、と思うほど悪者に仕立て上げられているので、ショックはかなり大きいと思います。
よっぽどの覚悟がなければ、読んではいけません。
でも・・・
こういう特殊な世界の裏側をのぞくのは、何よりも面白いんですよね〜♪
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