TUGUMI 吉本ばなな(中公文庫)

先日ふとしたことから吉本隆明と吉本ばななの話になったので、久しぶりにばななさんの作品を読んでみることにしました。
ず〜〜っと前に一度読んだことのある本だったのですが、ほとんど忘れてしまっていて白紙に近い状態だったので、あらためて作品世界に浸りました。
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病弱でわがままで横暴なつぐみが巻き起こすぶっ飛んだ事件の数々、そしてその彼女を取り巻く素敵なひとびと。
爽やかに語られるつぐみとの思い出、なんだかハッピーな展開、でもってまた最後はつぐみにやられちゃう。
なかなかいいですね、この世界観。
すごく懐かしく、甘酸っぱい、でも人生について考えさせられるような、そんな不思議な物語です。

ちなみに、かなり泣けます。というか泣きました。
すごく気持ちのいい小説なんですが、あまりにもつぐみが素敵すぎて、涙がぽろぽろこぼれてくるんです。
油断してると泣かされます。
最後の数章は確実に泣かされます。

ということで、気持ちよく泣きたい人にオススメの小説です。

もともと連載小説だったらしく細切れに読んでも楽しめるので、電車の中で1章ずつ読んでいくという読み方もありかもしれませんね。(電車の中で泣いちゃっても知りませんけど (^^)

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