放課後の音符(キイノート)  山田詠美(新潮文庫)

中学生〜高校生の頃に読んでおくべきだった、と悔やまれる作家の代表は、やはり山田詠美でしょう。
当時は大江健三郎や安部公房やドストエフスキーなど、かなり偏った志向(嗜好?)で本を読んでいたので、山田詠美さんの小説は本当に一冊も読んだことがなかったのです。
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ということで今さらながら。
「ぼくは勉強ができない」に続いて2冊目の山田詠美体験です。

本書は、大人の感性を早々と手に入れてしまった少女と、彼女を取り巻く普通の少女たち、そしてその対比を客観的に眺める主人公による、甘酸っぱく魅惑的な短編集。
主人公の視線が読者の視線とつながるよう、やや第三者的に描いているところがうまいです。

でもこんなの中高生の頃に読んでたら、完全に恋愛観というかセックス観変わりますよね。
当時もし山田詠美さんの本に出会っていたら・・・と想像するだけでなんかドキドキしてきます。

僕のように彼女の作品に触れないまま大人になってしまった方。
大人になってから、中高生の頃を振り返りつつ読むというのも、彼女の小説の楽しみ方のひとつかもしれませんよ♪

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真夜中のオレンジルフナ。

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