奥元良@Lセミナー

個人的なメモです

「小惑星イトカワについてと粉体に関する研究」

*小惑星*

現在までに数十万個確認

地上観測によるスペクトル分類
 C型:炭素質 75% ←メインベルトの外側
 S型:ケイ素質 17% ←メインベルトの内側の大部分
 その他いろいろ

探査した天体
 ガスプラ・イダ・マチルド・エロス・イトカワの5天体のみ
  高解像度はエロスとイトカワのみ ←近地球小惑星

*イトカワ*

ごく小さな重力しかない小惑星上にもレゴリスが存在!

一回の衝突で噴出物が全球に広がる
 →全球のレゴリス分布は一様のはず(エロスでは確かに一様)
 →イトカワ上は不均一、ボルダーが存在
 #他の小惑星では解像度が足りないので何とも言えない
 #エロスは定点観測なので全球的な均一性は不明

*レゴリスの移動と分級*

たとえばエロスの画像解析を行うと、確かに分級が起きているようにも見える
#ただしある狭い領域しか撮像していないので何とも言えない

イトカワ上でも衝突・振動による分級が起きている可能性

*いろいろ*

レゴリスの偏折がスペクトルに影響?
化学組成の変化が形状等に及ぼす影響?
イトカワ上ではレゴリスが移動しているので、宇宙風化の程度の違いが見られた

*粉体*

レゴリスを構成、挙動はよくわかっていない
単一粒子と粒子集合体のそれぞれを考える必要あり
 粒子の大きさと強度の関係
 粒子間に働く力
 粒子集合体の力学特性
 粉体層の流動性

#詳しくは粉体の教科書あたりを参照

ポイント:粉体層の不均一性は”ブラジルナッツ効果”による偏折で説明可

粉体の実験:多くの因子が絡み合って解析しづらい
シミュレーション:それぞれの因子を独立に調べられる(ex.和田さん)
 →現在まで「形」の影響についてはよく分かっていない

「形」も考慮した簡単な計算
 →それっぽい雰囲気で偏析している

*課題*

数値実験と実験を組み合わせて
 小惑星のレゴリス・粉体・スペクトル変化などについて研究したい

#具体的なプランは?
#何をやれば何がわかって何がおもしろい?
# →いくつかの小惑星表面について粉体工学を適用できればそれぞれの表面について議論できるかも

#イトカワの振動についての?がたくさん
#妄想はいろいろできるので楽しそうだけどうまくまとめるのは難しそう?

#参考サイト:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/hp/miyamoto/itokawa.html

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