三木順哉@Lセミナー

個人的なメモです

「近年の惑星形成論と惑星コア形成」

*惑星形成論*

原始惑星の形成環境・形成時間・原始惑星の姿

地球型惑星形成の問題点
 材料物質の量?
 大気・内部構造?
 円盤ガス散逸?
 惑星の多様性の起源?

原始惑星
 0.1地球質量
 0.1AU軌道間隔
 10-100万年で形成

円盤ガスの散逸タイムスケール:10^6-10^7 year
#観測で、円盤のダスト放射の減衰タイムスケールで見積もる

Giant Impact 後のマグマオーシャン
 深いマグマオーシャン [Abe, 1997]
  大気が無いと数千年で固化
  太陽組成大気があると表面は数百万年のマグマオーシャン、下部マントルまで分化
  脱ガス水蒸気大気だと上部マントルが分化
 #大気が還元的な場合は何が起こる?

*古典的コア形成*

金属鉄単体の融点:1536℃ ←軽元素を含むと大きく下がる

コア形成メカニズム
 Droplet沈降 rainout, rainfall #違いは?
 大きな金属塊沈降
 金属鉄ネットワーク形成 ←界面エネルギーで決まる、低圧化では実現されない

プロトコアからコア形成へ:ここに時間がかかりそう
 [Ida et al., 1987, 1989; Honda et al., 1993]

*G.I.とコア形成*

シリケイトと鉄の平衡化は結局可能なのか??
#ジャイアントインパクトの精密な理解が必要
#化学情報をどう使っていくか(使えるか)を理論屋も考えないといけない

*問題*

親鉄性元素の分配
 高圧実験のデータがそろってきた

Hf-W
 データと現実のつなぎあわせ

コアの軽元素
 物理化学的な必然性を追う

そもそも、何に着目すれば惑星コア形成を解けるか?
原始惑星でのコア形成と Giant Impact でのコア形成をどうつなぐか?

#全体を説明するのではなく、どこかの物理過程に着目してピンポイントで研究するべき

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