三色ボールペンで読む日本語 齋藤孝(角川文庫)

最近「本を読む」という行為そのものにちょっとこだわっています。
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中学生の頃に速読にハマり、本をゆっくり読むこと・速く読むことのそれぞれの特徴についてはある程度理解してきたつもりなのですが、本を解析的に読むこと・解剖することについてはこれまであまり考えたことがありませんでした。
そこでちょっといまさらではありますが、齋藤孝さんの「三色ボールペン法」を自分の中に取り入れてみることにしました。

この読書法は極めてシンプルなものです。
本を読むときに赤・青・緑の三色で色分けしながら情報を整理します。
それぞれ、

赤:客観的に見て、最も重要な箇所
青:客観的に見て、まあ重要な箇所
緑:主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いた箇所

と区別して線を引いたりキーワードを囲んだりします。

僕はこれまで本にシャーペンで線を引くことすらためらっていたので、いきなりボールペンで、それもカラフルに色分けして線を引くなんてとんでもない!と思ってずっとこの方式は敬遠していました。
でも実際にこの本の中の「練習問題」を使って線を引いてみると、これがなかなか楽しい。
ちょっとした快感です。ちょっとばかりハマります。

なんと言っても情報を自ら掴み取っているという感覚が気持ちよいです。
そして、緑の線がたくさん引ける文章に出会ったときには、ちょっと幸せな気持ちになれます。

齋藤さんは、情報を仕入れるための本(新書や評論、新聞など)だけではなく小説や文学作品なども三色ボールペンを片手に読むべきだ、と主張しています。
僕はまだ小説に線を引きながら読む気にはちょっとなれませんが、それでもひとつの読書のありかたとして、新しい視点を手に入れることができた気がします。

いつも本を漫然と読んでるだけで、内容がなかなか自分の血や肉にならないなあと感じている方にオススメです。

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