天才ヴァイオリニスト 渡辺茂夫

みなさん、渡辺茂夫というヴァイオリニストをご存じでしょうか?

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渡辺茂夫(わたなべ しげお)

昭和16年生まれ。神童。

7歳で初リサイタル後、様々なオーケストラにソリストとして迎えられ、輝かしい成果をおさめる。

12歳のときに、来日したハイフェッツがその才能を大絶賛、アメリカのジュリアード音楽院のスカラシップに最年少で推薦される。

アメリカ留学中、彼の才能に嫉妬したヴァイオリン教師ガラミアンとの人間関係に苦しむ。

昭和32年、睡眠薬の過剰摂取(自殺未遂ともアメリカの陰謀とも言われるが真相は不明)によって脳にダメージを受け、演奏家として再起不能の状態となる。

平成11年、大いなる才能を抱いたまま58歳でこの世を去る。
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彼は10代にして、技術・音楽解釈・表現力、その全てを極めたまさに「神童」でした。
日本が世界に誇る、そしておそらく20世紀が21世紀に誇る、天才中の天才でした。

今では彼の残したわずかな録音からしかその才能を窺うことはできませんが、その全てが奇跡的な完成度と美しさをたたえ、本当に言葉を失うような演奏ばかりです。

普通は子供の演奏だと、たとえ一流であってもどうしても技術ばかりが先行してしまい精神性がついて行かないものですが、彼の演奏は10代前半にしてすでにあらゆる点において完成されています。
ハイフェッツがわずか12歳の渡辺茂夫を大絶賛したというのがよくわかります。

あまりにも若くして音楽の全てが見えてしまったせいで、演奏家寿命そのものまで極めて短いものになってしまったのではないかと思えてなりません。

ルックスが良い、あるいはメディアへの露出度が高い演奏者のCDばかりしか売れていない現在のクラシック業界。
近年の若手演奏家の、生ぬるい演奏や表面的な解釈に満足しきっているクラシック愛好家たち。

渡辺茂夫のような天才が、昔この地球上に確かにいたのだということを、どうか忘れないでください。

フルトヴェングラー、カザルス、ハイフェッツ、そして渡辺茂夫。
こうした圧倒的な天才は、これからの時代もう現れることはないのでしょうか。。

「天才」とは何なのか、ということを改めて問われている思いです。

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