クラシックCD界に君臨する「名盤」たちを徹底的にこき下ろすという、なかなか挑戦的な一冊です。
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ある程度クラシックのCDを意識的に聴いてきた人であれば誰でも知っているような超名盤に対して、かなり激しい批評とツッコミが入り続けるので、それらのCDを名演として聴いていた人たちにとっては、耳が痛い(あるいはむしろ逆に呆れ返る)ところがたくさんあるでしょう。
「あの***の演奏を批判するなんてふざけるな!」
「とりあえず文句を付けておけばいいとでも思ってるのか!」
と、憤慨する人もたくさん出てくることでしょう。
まるでそのCDを高く評価してきた自分自身が否定されたかのように感じて・・・。
でも、その憤慨は間違っています。
何もあなた自身が否定されたわけではないのですから。
そしてそもそも芸術とは多様な解釈や評価を容認すべきものであり、絶対的な基準によって「客観的」に「評価」されるものでもないのですから。
#それとも、評論家たちが口をそろえて「あなたの好きな***の演奏は確かに名演ですよ」と言ってくれないと不安ですか?
#自分の判断に自信が持てませんか?
本書は非常にひねくれた嫌味で性格の悪い本ですがーーそしておそらくそれは意識的になされているわけですがーーいろいろと考えさせられる名著でもあると思います。
音楽という芸術が大衆化し、商品化し、「大量消費」されてしまっている現代の世の中に、なんとか一石を投じてやろうとする著者の思いがたっぷり詰まった本です。
なかなか読み応えのある一冊です。
許光俊さんの本、面白いですよね!
ひねくれた文章がつぼです。
私のバイブルは「オペラに連れてって!」です。
上の書き込みは私です。
すみません。
途中で投稿してしまいました。
>野田さん
僕も許さんの本は好きで何冊も読んでます。
「オペラに連れって!」も面白いよね♪
僕のバイブルは「クラシックを聴け!」かな〜。