玉田真之介@Lセミナー

個人的なメモです

「新たな真空実験装置の立ち上げ&Mg-Si-O-H系での凝縮実験」

*ダスト観測*

星周辺のダストの組成・性質を調べることで、その星の物理・化学状態を知ることができる
 →固体物質の進化を推定

星や星間空間の赤外領域のスペクトルを観測 [e.g. Lisse et al., 2007]
 →ダストの組成・形状・温度などがわかる
#現状は「何があるか」を同定する程度、それも怪しいレベル?

ISOの観測からある程度どのような物質が存在するか分かってきた
 →様々なダストが存在 [Molster and Waters, 2002]
   Silicate はほとんどが amorphous >> crystal

晩期星:c+a
ISM:a
DISC:c+a
 →silicateの結晶化プロセスを解き明かすことが重要

円盤内では加熱・冷却プロセスが働く
液層は安定に存在できない
 →物質の固体と気体の反応が相変化を担う重要なプロセス

*凝縮*

平衡凝縮モデル [Grossman, 1972; Wood and Hashimoto, 1993; Ferrarotti and Gail, 2001]
AGB星での粒子凝縮を考慮したモデル [Ferrarotti and Gail, 2001]
 →非平衡凝縮を考えると全く異なる結果
 →非平衡反応を速度論的に理解することが必要
#ここよくわからん、[Ferrarotti and Gail, 2001]を読む
#シリケイトと鉄の凝縮をまじめに考える必要あり
#↑これまではシリケイトと鉄は別々にダストを形成すると仮定してきた

Hertz-Knudsen式
 蒸発(凝縮)係数を理論的に求めることは困難
  →実験的によって決めることが重要

*本研究の目的*

silicateの凝縮条件の相違による凝縮物の組成・c/aなどの違いについて実験的に求めたい
 O2ガス中でMgOとSiOを蒸発させ、基盤に凝縮する物質・c/a等を調べる
 気体分子種はMgO/SiO/O, O2
新しい真空実験装置を立ち上げる(今日はここまで)

*テスト実験*

真空引き成功・1600℃までの昇温達成
SiO2の蒸発実験
 表面積を適当に仮定して蒸発係数を求めると、一応先行研究と整合的?

#2成分だとSi/Mg比のコントロールが難しいかも

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