差がつく読書 樋口裕一(角川oneテーマ21)

丁寧で分かりやすい「本の読み方」本。
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「実読」と「楽読」を組み合わせ、多読と精読を使い分けて、精神と知識をバランスよく伸ばす読書をしましょう、というのがメインの主張です。

内容的には他の読書法の本と大差は無いですが、方法論が系統立ててしっかりと示されているので、実践的な読書技術を簡単に学ぶことができる点はとてもよいと思います。
まあこの手の読書論では大事なことはだいたいどの本にも書いてあるので、適当なものを一冊読めば十分でしょうけど。
(と言いつつ僕は次から次に読んでますが・・・)

本書中で最もユニークなものは

「すべての本は良書である」
「本について語るからには、あらゆる本に愛情を持つべきだと私は考えている」

という主張でしょうか。

全面的に納得はしかねますが(本当にくだらない本というものはやはり存在する、と思う)、本好きとしてはちょっとドキッとさせられる言葉ですよね。

本書の最後には「私の読んできた百冊」が載せられています。
ザッと眺めて共感が持てそうだという人は、彼の読書論に習ってみるのもいいでしょう。

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