悪の恋愛術 福田和也(講談社現代新書)

福田氏による「悪の〜」シリーズ3部作の最後は、最も「悪」が重要になるであろう恋愛術についてです。
(実際には「悪の対話術」「悪の恋愛術」「悪の読書術」の順で刊行されています)
ここでも福田節は絶好調です。
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恋愛ほど無垢な善意や無意識な純粋さが美しいと勘違いされているものはないでしょう。
本来は福田氏が言うように支配・被支配の構造であり、どちらの恋愛物語に相手を取り込むかの「闘い」であるにも関わらず。

そこで「悪の」恋愛術が効いてきます。
意識的に戦略を立て、駆け引きを楽しむ。
恋愛が結局はエゴであり自己チューであることをしっかりと認識した上で、甘い夢を見るのではなく苦い現実の恋愛を精一杯楽しむ。
それこそが大人の恋愛というものでしょう。

「悪の〜」シリーズを3冊とも読めば、かなり普段の生活でも意識的な行動や振る舞いができるようになると思います。
素敵な大人になりたい方、見た目だけちょい悪オヤジを目指すのではなく内面からの「悪」を身につけたい方、まとめて読んでみられてはいかがでしょうか。

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逆境ヘヴン 悪の恋愛術 福田和也

2 Comments

  1. 恋愛を支配ー被支配関係 として戦略的に考えていくこの本すっごくおもしろかったですね。 (^-^)

  2. >みぉさま
    コメントありがとうございます。
    恋愛をこれだけハッキリと戦略だと言い切られると、かえってスッキリしますよね。
    僕もニヤリと笑いながら楽しく読みました (^^)

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